時代が再び『北斗の拳』を呼び覚ました─!
漫画「北斗の拳」は、1983年に週刊少年ジャンプにて連載開始。
連載が開始されるないなや、読者から絶大なる支持を獲得し、その勢いは週刊少年ジャンプの発行部数を、わずか1年で80万部も引き上げたそうです。
そして、1984年にテレビアニメ「北斗の拳」が放映されると、「あたたた」という怪鳥音や「ひでぶ」といった悪党の断末魔など、まさに社会現象にまで発展しました。
しかし、テレビアニメ終了後も、まだその奇跡は終わっていませんでした。
2001年には週刊コミックバンチで連載され、今も続く「北斗の拳」の前の時代を描き出す「蒼天の拳」は、再び読者の熱狂的な支持を受け、その単行本の累計発行部数は1000万部に迫っています。
そして今、新たなる「北斗の拳」が描き出されることになったのです。
漫画「北斗の拳」は、救世主の道を行く末弟のケンシロウと、覇者の道を行く長兄のラオウ、その二人を慈愛をもって見守る次兄のトキという非業な宿命を背負う兄弟の葛藤と闘いを描いた、壮大な長編叙事詩でもあります。
ただ1984年の連載当時は、ケンシロウという英雄の生き様を描くように構成したため、多くのエピソードが削り取られてきました。
ゆえに、削り取られていた凄絶で深い愛に彩られたエピソードたちを描ききるため、今回5部作の長期プロジェクトが組まれることになったのです。
その5部作の第一章となるのが、映画『真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 殉愛の章』です。
「ラオウ伝 殉愛の章」では、各登場人物を通して『子供達の未来を守るための闘い』が描かれていきます。
まず末弟のケンシロウは、目の前で失われていく子供達、またそれをひたすら守ろうとした男シュウのために闘うことに。
そのシュウは、かつてケンシロウの未来を守るために自らの光を失ってしまい、北斗次兄のトキは北斗神拳を医療に活かし、次世代の安穏を夢見ていました。
そして、非情の覇業を進める長兄のラオウにも、原作では描かれることのなかった愛を心に秘め、ラオウに付き従い行軍する、柴咲コウさん演じる猛将レイナも、覇業の中に未来を見ていたのです。
北斗の拳原作の原哲夫氏は、
「今、この先の見えない時代の中で、僕たちの希望は「子供」だと思う。次の世代のために、子供たちを大切に育て、良い大人へと成長していって欲しいという想いが強くある」
と語ります。
壮絶なバトルアクションの根幹に、このテーマは据えられているのかもしれません。
主人公ケンシロウ役 阿部寛
新キャラクターレイナ役 柴咲コウ
ラオウ役 宇梶剛士
敵サウザー役 大塚明夫
シュウ役 大塚芳忠
トキ役 堀内賢雄 ほか
テーマ曲は、B'zの松本孝弘さんによる「Theme from Fist of the North Star~The Road of Lords~」。
主題歌には、新進気鋭の上木彩矢さんが、B'zの「ピエロ」の曲を先行カバー。
さらに、北斗の拳には欠かすことのできない、クリスタルキングの「愛をとりもどせ!!」の曲を、今回MOVIEバージョンとして再収録されたそうです。
北斗の拳といって思い出すのは、主人公のケンシロウが繰り出す北斗神拳により、人間の頭や胴体が破裂するショッキングな描写や、「ひでぶ」 「あべし」 「たわば」「あぷぱ」などといった異様な断末魔の悲鳴。
また、「お前はもう死んでいる」「わが生涯に一片の悔いなし」などの数々の名ゼリフも印象に残っています。
特に声優・神谷明さんによる、ケンシロウの「あたたたたた!」という奇声とともに秘孔を突くシーンは、最初テレビアニメで見たときは実に衝撃を覚えたものでした!
今回の映画では、ケンシロウ役に阿部寛さんを起用。
神谷明さんによるケンシロウ役があまりにもインパクトがあったので、はたして阿部寛さんはどのようにケンシロウを表現されていたのか?
まだ「ラオウ伝 殉愛の章」を見ていないのでわかりませんが、きっとまた一味違ったケンシロウ役を演じられたのかもしれないでしょうね。
その映画『真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 殉愛の章』は、3月11日より全国の東宝系の映画館で上映中です。
こちらが、映画『真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 殉愛の章』の公式ホームページです。
真救世主伝説 北斗の拳